JAEGER LE COULTRE(ジャガー・ルクルト⚫︎不動になるのでオーバーホール必要です1950年代、ジャガー・ルクルト「メモボックス」のご紹介です。ジャガー・ルクルトは1833年にアントワーヌ・ルクルトがスイスに時計工房の開設から始まります。当時のルクルトは、時計を作るのではなく、時計作りに必要な工作機械の設計を手掛けるエンジニアでした。その後、1930年に入ると自社ブランドの製品開発に本腰を入れ、それまで間接的に時計の製造に関わっていた経験を活かし、生粋の時計職人では思いもつかない、独創的なアイデアを持つ時計を次々と発表します。エリザベス2世の戴冠式の際、彼女の手首で輝いていた、世界最小のムーブメントを搭載した宝飾時計が実は同社の時計など、さまざまな輝かしいエピソードを持つ時計メーカーです。今回ご紹介する「メモボックス」は手巻きムーブメントの初期モデルです。もとはホワイトだった文字盤はエイジングにより、美しいベージュのグラデーションへと変化。ヴィンテージでしか味わえない、見事なヤケ具合が魅力的です。針はフランス語で「ひし形」を意味するローサンジュ針を使用。クラシックな見た目と、針の硬度をあげるために焼き入れ加工が入った、深みのあるブルーが特徴的です。ヴィンテージ特有のディティールが、メモボックスの雰囲気とマッチしています。ケースを見ると、2時位置と4時位置の2か所にリューズがあり、2時位置でアラーム、4時位置で時刻合わせを行います。このダブルリューズデザインは歴代メモボックスに受け継がれていく特徴的なデザインです。歴史あるジャガー・ルクルトを存分に楽しめる1本です。k4-2